2012年9月24日月曜日

スウェーデンのピンクリボン・キャンペーン

アメリカで始まり、現在では日本をはじめ世界中で展開されている乳がんの啓発キャンペーン『ピンクリボン』。
ここスウェーデンでも毎年10月にこのピンクリボン・キャンペーン(Rosa Bandet-Kampajen/ローサバンデット・キャンパイエン)が行なわれています。キャンペーンの主催者である、Cancerfonden(がん基金)によるとスウェーデンのピンクリボン・キャンペーンは今年で10周年を迎えるそうです。

スウェーデンではこの時期、ピンクリボン・キャンペーンに賛同したメーカーから様々なキャンペーン・アイテムが発売されます。どのような物かと言うと…

・スポンジワイプ、モップ等お掃除グッズ(寄付:スポンジワイプ 50öre、モップ10kr)
Photo by Cancerfonden


・ハンドクリーム、リップクリーム(寄付:各2kr)
Photo by Cancerfonden


・ヘアドライヤー(寄付:98kr)
Photo by Cancerfonden


・ 手帳(寄付:売り上げの10%)
Photo by Cancerfonden


・サラダ、ベリー、花束(寄付:サラダ、ベリー1.5kr、花束5kr)


上記以外にもカー用品やクレジットカード、紅茶、スウェーデンのファッション・メーカーLINDEXによるMissoniとのコラボアイテムなど数多くのキャンペーン・アイテムが登場します。これらを見て思うのが、普段使うような日用品が多い、ということです。そのため、キャンペーンのために物を買う、というよりも、普段のお買い物をしながらキャンペーンに参加できる気軽さがあると思います。

そして、ピンクリボン・キャンペーンといえば、やはり『ピンクリボン』なのですが、スウェーデンでは2006年よりデザイナーによるピンクリボンが発売されてきました。今年はファッション・ブランドのDagmarによるピンクリボンが発売されます。(DagmarではセーターやTシャツなどのキャンペーン・アイテムもあります。)

Photo by Cancerfonden

このピンクリボンは25krで発売され、そのうち23.50krが、がん基金に寄付されます。2011年は、キャンペーン全体で45,000,000Kr(約5億3200万円)が集まったそうです。これらのお金は乳がんの研究、乳がんに対する知識を広めるためなどに使われます。

スウェーデンでは現在毎年7000人の女性があたらに乳がんに罹患し、女性が生涯で乳がんに罹患する確率は9人に1人と言われています。日本人女性の場合は生涯で乳がんに罹患する確率は25〜30人に1人だそうなので、その分、乳がんに対する意識も高いのでしょう。

実はわたしもスウェーデンでマンモグラフィーの検査を受けたことがあるのですが…。
胸に違和感を感じて、地域の医療センター(Vårdcentralen/ボードセントラーレン)へ。かかりつけ医に診てもらい、街にある乳房専門のセンター、ブレスト・センター(Bröst Centrum/ブロスト・セントルム)に行きました。
かかりつけ医に検査の予約してもらい検査を受けるまでが約1ヶ月。スウェーデンでは病院の予約でこれくらい待たされるのは普通なのですが、スウェーデンに来たばかりの頃だったので「ありえない!」とびっくり。
そしてやっと検査の日、ブレスト・センターに行くと、これが街の中心部、繁華街のDrottninggatanという通りにあるのでこれにもびっくり。
日本でもこのような検査を受けたことがないので、ドキドキしたのですが、センターの方たちも優しく、明るい雰囲気で安心して検査を受けることができました。マンモグラフィーの検査では技師の方(女性)に「あなたは胸が小さいから検査しやすいわ〜。」と爽やかに言われ戸惑いつつも「Tack(ありがとう)」と答えました。結局、何も問題はなかったのですが医師との話しの中で
「定期的な乳がん検査はないのですか?」と質問したら(子宮がんの検査は定期的にあるため)、「マンモグラフィーは若いおっぱいだと張りがあって見辛いから、年をとってからなのよ。40歳だったかしら?45歳だったかしら?まあ、わたしもよく分からないんだけど。」とのこと。医師なのに「わからない」とあっさりと言ってしまうことに驚きましたがその明るい雰囲気につられて笑ってしまいました。ちなみにこの検査、3年ほど前で200kr(約2300円)でした。前述の定期的な子宮がん検診は無料で受けられます。


今回の記事でお伝えしたピンクリボン・キャンペーンのアイテムは本日9月24日より発売されます。わたしも何かキャンペーン・アイテムを購入したいと思っています。







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2012年9月11日火曜日

ストックホルムファッションウィークSS13 レポート第2弾/Diana Orving

先日開催されたストックホルムファッションウィーク 2013年春夏コレクション。
前回は第1弾としてバック(BACK)のコレクションの様子を、サイトKOKEMOMO Swedenの特集ページでお伝えしました。

今回お伝えするレポート第2弾は、エレガントなコレクションに定評のあるディアナ・オルヴィング(Diana Orving)の2013年春夏コレクションについてです。

詳しくはこちら→ Stockholm Fashion Week SS13 / Diana Orving レポート




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2012年9月8日土曜日

ストックホルムファッションウィークSS13 レポート第1弾/BACK

先週の8/27〜8/29にかけて、ストックホルムではMercedes-Benz主催による2013年春夏のStockholm Fashion Weekが開催されました。

今回は、スウェーデンを代表するCheap MondayやFlippa K、Hope、Dagmarなどのブランドはもちろん、若手デザイナーも多く参加していおり楽しく見応えのあるファッションウィークとなりました。
このファッションウィークの期間は、街中におしゃれな人が溢れかえり、夜には連日様々な場所でパーティがひらかれているため、いつもに比べてストックホルムの町が華やかになります。

今回、このストックホルムファッションウィークのレポートを、私たちのサイトKOKEMOMO Swedenで特集をしています。スウェーデンでは認知度の高いものの日本ではまだよく知られていないブランド、その中でも私たちのおすすめのスウェーデンブランドに今回は焦点をあててレポートをお伝えいたします。

レポート第1弾は、Ann-Sofie Back(アンソフィー・バック)がデザインするBACK(バック)の2013年春夏コレクションです。

詳しくはこちら→ Stockholm Fashion Week SS13 / BACK レポート





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2012年9月5日水曜日

BS日テレ トラベリックスIII〜世界体感旅行〜 スウェーデンの旅

BS日テレにて、毎週日曜日21:00から絶賛放送中の「トラベリックスIII〜世界体感旅行〜」は、今週9月9日(日)から3週続けてスウェーデンの旅をお届けします。


今回、このスウェーデン現地取材のコーディネーションをKOKEMOMOの大迫が担当しました。

9月9日(日)21:00からの放送はストックホルム篇、次週9月16日(日)はダーラナ地方篇、そして9月21日(日)の最終章は内陸鉄道&北極圏篇をお伝えいたします。

ストックホルム篇では、スウェーデンの伝統料理が頂ける老舗レストランやアンティークショップの紹介、またマーケットやトラム、野外博物館スカンセン、りんご園やオーガニックの野菜畑が広がるローゼンダール・ガーデンなどを紹介しています。またスウェーデンの夏の楽しみ方としてサマーハウスで過ごす陶芸家Anneさんご家族のサマーハウスでの一日を取材させていただきました。

ダーラナ篇では、ダーラへストの工房Grannasに訪れダーラへストができるまでの行程や歴史にふれたり、オーガニックと地産地消にこだわった素敵な宿Dala-Floda Värdshusにて宿とお料理の紹介、また夏至祭のイベントの様子にスウェーデンの伝統音楽フォルクミュージックにダンスなどをご紹介しています。

最終章の内陸鉄道で訪れる北極圏篇では、ラップランドの少数民族サーミ族に会うために北極圏のヨックモック(Jokkmokk)とイェリバレ(Gällivare)まで内陸鉄道での旅をご紹介しています。途中下車したエステルスンド(Östersund)では今スウェーデンの食の世界で大注目をあびているレストラン、フェーヴィーケン・マガジーネット(Fäviken magasinet)を取材。また北極圏のヨックモックではサーミの手工芸品の紹介やサーミのお料理家のお宅にてサーミの伝統料理を教えて頂いています。


本上まなみさんのナレーションとともに、素敵なスウェーデンの旅をお楽しみください!

BS日テレ トラベリックスIII 公式サイト


いつも取材の際のこぼれ話などを後日アップしようと思いながら、なかなか忙しくて結局書けずじまいのまま。今回こそは放送終了後に、何か少しでも書けたらなと思っていますのでお楽しみに!
















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2012年9月2日日曜日

ロールストランド新作アイテム2012

スウェーデンでグスタフスベリ(Gustavsberg)と並び有名な陶磁器メーカーといえば、ロールストランド(Rörstrand)。
1700年代から続くこの老舗ブランドは、ノーベル賞晩餐会で使用される食器メーカーとしても有名ですが、1950年代に発表されたマリアンヌ・ウエストマン(Marianne Westman)のモナミ(Mon Amie)、新しい物ではハンナ・ヴァーニング(Hanna Werning)のクリナラ(Kulinara)などスウェーデンの一般家庭でも広く愛用されています。

Mon Amie photo by Rörstrand


Kulinara photo by Rörstrand



そして9月3日、ロールストランドより3つの新作が発売されます。

1つ目はロールストランドを代表するシリーズのひとつであり、80年の歴史を持つオスティンディア(Ostindia)に新しいアイテムが仲間入り。オスティンディア・フローリス(Ostindia Floris)と名付けられた新作は、マグとお皿と、ボウル。オスティンディアのクラシカルな美しさを引き継いでおり、今までのシリーズに加えてもしっくりと馴染みます。

Ostindia Floris photo by Rörstrand


Ostindia/Ostindia Floris photo by Rörstrand


2つ目はパリ在住のスウェーデン人デザイナー、ルヴィサ・バーフィット(Lovisa Burfitt)が去年に引き続き手がけたマドモアゼル・オワゾ(Mademoiselle Oiseau)シリーズの第2弾。ルヴィサは彼女自身のブランドBURFITTのデザイナーとしてだけでなく、イラストレーターとしても活躍。先日も彼女のイラストが切手になり、現在スウェーデンで発売されています。

Mademoiselle Oiseau photo by Rörstrand


Lovisa Burfitt photo by Rörstrand


そして、3つ目は日本でも人気のスウェーデンのテキスタイルブランド、ティーオ・グルッペン(10-Gruppen)とコラボしたマグカップ。
10-Gruppenは1970年に10人の若いテキスタイル・アーティストが集まって立ち上げたブランド。現在でも創立メンバーのうち3人がブランドに残り毎年のように新しいアイテムを生み出しています。
300ccサイズのマグカップ、飲み物だけでなく、ペン立てにしたり、ミニ植木鉢にしたりと楽しい使い方が提案されています。

10 Gruppen×Rörstrand photo by Rörstrand


10 Gruppen×Rörstrand photo by Rörstrand


10 Gruppen×Rörstrand photo by Rörstrand

歴史ある陶磁器メーカーの新しい試み。こうやって長い年月愛される新たな定番アイテムが生まれていくんでしょうね。

ロールストランド公式サイト


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