2012年6月27日水曜日

ストックホルム、夏のショップ営業時間について

Midsommar(ミッドソンマル/夏至祭)も終わり、いよいよ夏本番のスウェーデン。スウェーデン人にとって夏の休暇はとても重要!「このために1年間働いてるんじゃないの?」と思うこともあるくらいで、春先くらいから「今年の夏の休暇はどうする〜?」なんて会話が交わされます。



スウェーデンは有給休暇などが比較的きちんと取れることで知られていると思いますが、わたしの周りでは夏休みは3〜4週間くらい取る人が多いように思います。それは役所などでも同じで、急ぎの用があっても担当者の「わたし、夏休みでいないから。」の一言で何のフォローもなく長期間待たされたり、連絡がとれなかったり…不便なことも多いのです。

街のショップなどでも同様で、観光シーズンなのにお店を閉めるなんて、初めてスウェーデンに来た時はびっくりしました。これからスウェーデンに観光に来られる方は事前に行きたいショップの営業時間などの確認をお勧めします。ダーラナなどの観光地よりも、ストックホルム市内のショップ、レストランなどが夏期閉店、営業時間の短縮を行なうところが多いようです。

KOKEMOMO Swedenで紹介しているカフェ、ショップでも夏期の営業時間変更などがありますので、お知らせいたします。


パーランス・コンフェクティール(Pärlans Konfektyr)
6月30日〜8月5日 カフェの営業は休み、キャラメルの販売のみ行なっています。
月〜金 10:00〜16:00
土・日 休み
HP:http://www.parlanskonfektyr.se


カップケーキ・ストックホルム(Cupcake STHLM)
Södermalm店で手作りアイス、シャーベットの販売開始!
St: Eriksplan本店
月〜水 休み
木〜日 11:00〜16:00

Södermalm店(ショッピングモールSkrapan内)
月〜金 10:00〜20:00
土 10:00〜18:00
日 11:00〜18:00 
HP:http://www.cupcakesthlm.se


ヨゥスヴェルケット(juiceverket)
Odenplan本店(通常通り営業)
月〜金 08:00〜19:00
土 10:00〜17:00
日 11:00〜17:00

MOOD Stockholm店
月〜金 10:00〜20:00
土 10:00〜18:00
日 11:00〜18:00


スニッカルバッケン7(Snickarbacken 7)
ショップ
月〜金 11:00〜18:00
土 11:00〜16:00
日 休み

カフェ
月〜金 08:00〜18:00
土 10:00〜17:00
日 休み


上記以外にも不定期でカフェ、ショップが休みになることも考えられます。


スウェーデンでお店やレストランに行ってみて"Stängt"と書かれていたら『閉店』の意味。この時期は"Semester"と書かれた紙が貼っている所もありますが、それは『バケーション』の意味です。その時は同時にバケーションの期間が書かれていることもあるのですが、スウェーデンでは日付の書き方が日本と逆で、7月1日なら『1/7』となるのでご注意ください。ホームページに夏期営業時間の変更を載せていないお店などもありますので、確実に行きたい方は、お店に直接連絡を取って確認することをお勧めします。

せっかくスウェーデンに遊びに来て、お目当てのお店が閉まっていたらがっかりですが、夏にしかオープンしていないカフェなどもありますし、テイクアウトでおいしいものを買って公園や水辺でのんびり過ごすのもおススメです。それに、シャイなスウェーデン人も夏は明るくフレンドリーになると言われているくらい、街中が明るい雰囲気に包まれています。スウェーデンに来られる方は、1年でいちばん美しいこの季節をたっぷりと満喫してください。



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2012年6月20日水曜日

madame FIGARO japon 2012/8月号「北欧、もっと素敵な旅」

本日6月20日発売のFIGARO japon(フィガロジャポン)の8月号は、スウェーデン、フィンランド、デンマークの3都市の北欧特集です。

8月号のタイトルは「北欧、もっと素敵な旅」

今回この特集のスウェーデンのコーディネーションを、キュレーターからライターまでとマルチで活躍されている友人のいっこさんとともに、わたくしKOKEMOMOの大迫が手がけています。



この取材はスウェーデンはまだまだ肌寒い5月に行われました。
スウェーデンの今年の春は、突然雪が降ったりと異常に気温も低く天気も崩れ気味の日々が続き、取材が始まるまでは本当に冷や汗もの!毎日、せめて天気だけは良くなって欲しいと願うばかり。しかしいざ取材が始まると、なんと毎日お天気続き!しかも気温も徐々にあがり、取材の数日間は半袖一枚でも暑いくらいの天候に恵まれました。
本当に運がよかったな。



さて、フィガロジャポン8月号「北欧、もっと素敵な旅」の紹介です。下記はフィガロジャポンの公式HPより。

フィンランド、スウェーデン、デンマーク、美しい夏を探そう。

そして、スウェーデンのページの内容は、

・天然素材や草花柄にあふれた、暮らしの雑貨たち。
・ほどよく雑貨も食もラーゴムに進化する、話題のセーデルマルムのソーフォーへ。
・創作料理に地元産ステーキ、評判の食空間はここ!
・人々が待ちわびる、夏の訪れを告げる小さな島。
・苔も紅葉も味わい深い料理になる、驚きの美食体験。
・Column 3都市対抗、デザイン巡り。
・厳選デザインホテル@ストックホルム

となっております。

「天然素材や草花柄にあふれた、暮らしの雑貨たち」では、老舗のインテリアショップSvenskt tennのメインデコレータもつとめていたというスタイリストCilla(シッラ)の素敵なスタイリングを見ることができます。

今回スウェーデンのページの写真は、ロンドン在住のフォトグラファー黒坂明美さん。
素敵な写真とともに、今のスウェーデンの旬な情報がたくさんつまった内容となっていますので、ぜひご覧ください!

毎日朝から晩までと取材に追われる中、撮影期間を楽しく過ごせたのはエディターのあきさん、フォトグラファーのあけみさん、そして何よりもいっこさんのおかげでした。
一緒にお仕事ができて本当によかった!
エディターのあきさんは、スウェーデンが大好きになって帰って下さって、私もとっても嬉しい気持ちになりました。
こちら、編集部のブログより→

撮影の裏話などは、また後日☆






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2012年6月17日日曜日

ダーラナへの小旅行(ショップ編)

前回に続き、今回はダーラナ、レクサンドで訪れたスポットやお店を少しですがご紹介いたします。

レクサンズ・コミューン(Leksands Kommun)の中心部、レクサンド(Leksand)にはスーパーや映画館、お店などが集まっており、レクサンド駅のすぐ近くなので車がない旅行者にも行きやすいスポットとなっています。


・レクサンズ・ヘムスロイド(Leksands Hemslöjd)


レクサンド、ダーラナの手工芸品を扱うお店で、ダーラヘスト(Dalahäst)はもちろん、鉄細工、手芸の材料やクッションカバーの手作りキット、民族衣装やそれに付属する小物類などが販売されています。今回の訪問では夏至祭が近いこともあってか民族衣装のセールが行なわれおり、スカートの上に着ける前掛けが欲しくなったのですが「いつ着るんだ?」と、思いとどまりました。

Digitalt Museum
Nordiska museet

・info
レクサンズ・ヘムスロイド(Leksands Hemslöjd)
住所:Kyrkallén 1, 793 31LEKSAND
HP:http://www.leksandshemslojd.se



・カフェ・アレェ(Café Allé)


レクサンズ・ヘムスロイドの通りの向かいにあるアイスクリーム屋さん。ここではダーラナ地方、レットヴィク(Rättvik)のアイスクリーム・メーカー、レットヴィクス・グラス(Rättviks Glass)のアイスクリームを味わうことができます。

・info
カフェ・アレェ(Café Allé)
住所:Fiskgatan 1, 793 30 LEKSAND 



・レクサンズ・アンティーク&クリオーサ(Leksands Antik & Kuriosa)


レクサンズ・ヘムスロイドの前の道を真っ直ぐ行くと、ノーシュガータン(Norsgatan)という通りにつながっています。通りにはお店や飲食店が並び、ちょっとした商店街のようになっています。


そのノーシュガータンにあるのが、レクサンズ・アンティーク&クリオーサ。ここは是非行ってみたかったお店だったのですが、時間がなくて行けませんでした。閉店後のお店の中を指をくわえて見るだけ…。
しかし、このノーシュガータンには他にも、ダーラヘストをモチーフにした雑貨を取り扱うお店や、可愛らしい毛糸屋さんなどもあるので、短い通りですが、お店を見ながらぶらぶらするのも楽しかったです。

・info
レクサンズ・アンティーク&クリオーサ(Leksands Antik & Kuriosa)
住所:Norsgatan 15, 793 30 LEKSAND
HP:http://leksandsantik.se



・シリヤンス・コンディトリ(Siljans Konditori)


レクサンドの中心部、スーパーやレストランが集まったところにあるカフェがシリヤンス・コンディトリです。1960年代にオープンしたこのお店はいつも、地元の人たちで賑わっており、フィーカだけでなく、ランチも充実しています。


トレイはレクサンドのテキスタイルブランドJobs(ヨブス)のもの

・info
シリヤンス・コンディトリ(Siljans Konditori)
住所:Sparbanksgatan 5, 793 31 LEKSAND
HP:http://siljanskonditori.se



・レクサンズ・ヘムビィグズゴーダル(Leksands Hembygdsgårdar)

レクサンズ・ヘムスロイドの前の道、KyrkallénをNorsgatanと反対方向に真っ直ぐ行くと左手に見えてくるのが、昔の農家や納屋、牛舎などを集めたレクサンズ・ヘムビィグズゴーダルです。ここには1600年代〜1800年代頃の建物が20棟以上、展示されています。このような古い建物を集めた野外博物館として有名なのがストックホルムのスカンセン(Skansen)ですが、ここはその超縮小バージョン…?スカンセンのようにお店も動物園もありませんが、玉ねぎ型の屋根が美しいレクサンド教会(Leksands kyrka)も近くにあるので、スウェーデンの古い建物に興味がある方は是非、覗いてみてください。




・info
レクサンズ・ヘムビィグズゴーダル(Leksands Hembygdsgårdar)
住所:Kyrkallén, 793 00 LEKSAND
HP:Leksand Kommun HP



・レクサンズ・トレースロイド(Leksands Träslöjd)



レクサンド駅から車で10分くらいの所にあるのが、木工細工の工房、レクサンズ・トレースロイドです。2階部分はショップになっており、この工房で作られた手桶やコップ、バターナイフ、アクセサリーなどが売られています。他にも、少しだけですがダーラナのリボンが他よりもかなり安く売られています。

・info
住所:Västanvik, Siljansnäsvägen 117, 793 92 LEKSAND
HP:http://www.leksandstraslojd.se



・ヨブス(Jobs)

ヨブス直営ショップ

レクサンズ・トレースロイドの前の道を車でしばらく進むと見えてくるのが1944年にペール・ヨブス(Peer Jobs)によって、ここレクサンドでスタートしたハンドプリントのテキスタイルブランド、ヨブスの工場とショップ。現在もこの地でヨブス・ファミリーによって手作業で美しいテキスタイルが作製されています。


ヨブスのテキスタイルは自然の草花をモチーフにした物が多く、ショップではランチョンマット、トレイ、クッションカバーなど様々な種類の商品が並んでいます。わたしはお手頃価格で販売されていたハギレを購入しました。

ヨブスの工場

夏期の平日11時〜、無料で工場見学ができるそうです。

・info
ヨブス(Jobs)
住所:Västanvik Jobsbacken 4, 793 92 LEKSAND
HP:http://www.jobshandtryck.se



・クロッカルゴーデンス・ヘムスロイド(Klockargårdens Hemslöjd)


レクサンド中心部から車で15〜20分の場所にあるクロッカルゴーデンス・ヘムスロイド。1階は手工芸品のショップ、2階はカフェになっています。ここ、クロッカルゴーデンは他にもホテル、ハンドクラフトなどの観光施設も充実しています。
そして、70年以上続くレクサンドの夏のシアターイベント、ヒムラスペーレット(Himlaspelet)が今年はこのクロッカルゴーデンで行なわれるそうです。

しかし、このクロッカルゴーデンス・ヘムスロイドは現在、売りに出されているそうなので今の形でのショップやカフェを楽しめるのはこの夏が最後かもしれません。(オーナーが変わっても運営方法は変わらないことを祈りますが…。)

・info
(クロッカルゴーデンス・ヘムスロイド)Klockargårdens Hemslöjd
住所:Siljansvägen 479, 793 70 TÄLLBERG
HP:http://www.mittibyntallberg.se/hemslojd.htm (ヘムスロイド)
 http://www.klockargarden.com(クロッカルゴーデン)



レクサンドはバスなどの公共交通機関もあまり充実しておらず、中心部以外は車なしでは観光は難しいかもしれませんが、北欧の自然の中でのんびりくつろぎたい方や、スウェーデンの手工芸品など雑貨好きな方は是非、訪れてみてください。



2012年6月12日火曜日

H&M, Collaboration with Maison Martin Margiela


スウェーデン発の大手アパレルメーカーH&M(エイチ&エム)が、本日6月12日付けで次なるコラボレーション相手をフランスのファッションメゾン、Masion Martin Margiela(メゾン・マルタン・マルジェラ)に決定したことを発表しました。

Photo by H&M

2012-13年秋冬コレクションにて、メンズ・ウィメンズウェア、そしてアクセサリーを展開。
そして発売は、2012年の11月15日、世界のH&M約230店舗とオンラインにて取り扱い予定です。

メゾン・マルタン・マルジェラは1988年に創立され、コンセプチュアル、アバンギャルドなデザインで知られるフランスのファッションメゾンです。デザイナーのマルタン・マルジェラは、現在はブランドから退いており、毎シーズン発表されているコレクションはデザインチームによって手がけられています。

アノニマスとして知られるマルジェラのデザインチーム Photo by H&M


スウェーデンのファッションサイトやブロガーの間でも昨日からすでにこの噂がたっており、騒がれていました。

Love Margielaな私は、昨日この話を聞いて、思わずOh No..........
驚きすぎと同時に複雑な心境。
まさかマルジェラがH&Mとコラボするとは思ってもいなかった。う~ん.....。
でも対照的な世界観をもつブランドが組み合わさり、きっと素敵なものを作り出してくれると信じて期待して待つことにします。
Photo by H&M
マルジェラのShop店員などが必ず身に付けている白衣。こちらもコラボにて見れるのか?!

H&Mはこれまでデザイナーコラボレーションとして、Comme des GarconsやStella MacCartney、Lanvin,Karl Lagerfeldなどそうそうたるブランドとのコラボレーションを発表してきました。最近では、今年3月に発売したMarniとのコラボレーションです。
なんとスウェーデンでは毎回このデザイナーズコレクションの発売日は、朝から少し列ができるものの日本と比べたら雲泥の差。日本ほどの長蛇の列はさすがにできていません。しかも発売日より数日後に店舗に行っても、何かしら残っていたりするほどのんびりしてるのです。しかし前回のマルニのコラボは朝から長蛇の列、午後には全て売り切れとなるほどの勢いだったとか。
Martin Margiela × H&M、スウェーデンでもおそらく間違いなく長蛇の列でしょうね。

最後に今回のコラボレーションについて、チーム・マルタン・マルジェラからのファックスにての声明と、H&MのクリエイティブアドバイザーMargaretaの声明をスウェーデン語と日本語で。

“Vi är väldigt glada över att kunna presentera den här MAISON MARTIN MARGIELA-kollektionen i samarbete med H&M. Den innebär en nytolkning av vår modefilosofi – demokratiskt mode har alltid varit vår ledstjärna och genom samarbetet med H&M kunde vi gå ett steg längre i den riktningen. Kollektionen förenar två kontrasterande världar och resultatet kommer garanterat att överraska.”     MASION MARTIN MARGIELA
メゾン・マルタン・マルジェラは、H&Mとのコラボレーションを発表できることをとても嬉しく思っています。今回のコラボレーションは私たちのファッションのフィロソフィーに新しい解釈が加わることを意味します。私たちのクリエイティビティの核はファッションのデモクラシーであり、今回のコラボレーションにより、それをさらに後押ししてくれるものとなるでしょう。この異なる世界観のふたつのファッションハウスの融合は、世界中が驚く結果となるでしょう。
メゾン・マルタン・マルジェラ

“MAISON MARTIN MARGIELA är ett av de främsta och mest inflytelserika modehusen sedan trettio år tillbaka. Det känns otroligt spännande att presentera det här samarbetet, som kommer att ge modeälskare över hela världen chansen att bära specialdesignade plagg av MAISON MARTIN MARGIELA. Det blir en modehändelse att minnas“   H&Ms kreativa rädgivare Margareta van den Bosch


メゾン・マルタン・マルジェラは、過去30年間で最も重要かつ影響力を持つフランスのファッションメゾンのひとつです。このコラボレーションによって、世界中のファッションを愛する人々にメゾン・マルタン・マルジェラにより特別にデザインされたアイテムを着る機会を与えられることができることをとても嬉しく思っています。このコラボレーションは、記憶に残るファッションに重要なひと時となることでしょう。

H&M クリエイティブアドバイザー Margareta van den Bosch

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2012年6月11日月曜日

ダーラナへの小旅行

先週、1泊2日でダーラナ(Dalarna)のレクサンド(Leksand)に行ってきました。ダーラナはストックホルムから電車で3時間くらい。ダーラヘスト(Dalahäst)をはじめとする手工芸品や赤い壁の家などスウェーデンの伝統的なスタイルを色濃く残した地方として、多くの人に愛されています。

世界一大きいダーラヘスト

レクサンド・コミューンは人口15000人ほどの小さな市ですが、スウェーデンの食卓に欠かせないクネッケブロード(Knäckebröd)のメーカーとして有名なLeksands Knäckebrödやテキスタイルメーカーのヨブス(Jobs)などがあり、スウェーデンの一大行事、夏至祭(Midsommar/ミッドソンマル)には、ここレクサンドにスウェーデン中からたくさんの人が訪れます。

Leksands Knäckebröd HPより

氷河期にできたという窪地、Gropenで夏至祭は行なわれます


町の色んな所でダーラナらしい風景を見ることができます。

町の集合ポストと掲示板

窓にクルビッツの装飾

鉄工芸も有名

本場のファールコルヴ(Falukorv)はパッケージもかわいい


レクサンドはシリヤン湖(Siljan/シリヤン)に面しており、そこからの眺めはとても美しく、まさに『森と湖の国』の呼び名にふさわしい景色でした。





夏のスウェーデンと言うと『白夜』と思われる方もいるのですが、1日中、日が沈まない本当の白夜は北極圏でしか見られません。それでもやはり夏至祭を間近にしたこの季節は日没が遅く、いつまでも夕暮れが続くような感じです。

シリヤン湖に沈む夕日


この日、泊まったのは知り合いのご近所さんのお庭にある小屋。



建物自体は1700年代に建てられたそうですが、改装して電気も水道も通っています。そして、内装はとても可愛らしいレトロな雰囲気でキッチンのオーブンや冷蔵庫も古いタイプの物。

窓際の小さな食卓

キッチン

階段を上がると寝室になっており、そこがまた素敵!


この2段ベッドとてもかわいいのですが、梯子などがなく上の段に上るだけで一苦労。そして、斜めの屋根がすぐ上にあり、寝返りを打つ度、どこかにぶつかる程の狭さなのです。しかし、そんなこともどうでも良くなるくらい素敵な場所でこういう自分だけの家が欲しいと、しみじみ思いました。

今回のダーラナ旅行の目的は知り合いの卒業式でした。スウェーデンでは高校の卒業式(Studenten/ステュデンテン)は大イベント!親戚も集まってお祝いします。卒業式も地域によってスタイルが違うようで、ストックホルムでは生徒たちが大型トラックの荷台に乗って大音量で音楽をかけて騒ぎまくっているのですが、ダーラナでは生徒たちが行進をするとのこと。それを楽しみにしていたのに、今回の卒業式はトラック出動。きっと若い子たちはストックホルムのスタイルに憧れたりするんでしょうね。

ダーラナの民族衣装(Daladräkt/ダーラドレクト)を着た旗手に先導されて音楽隊、そしてその後ろにクラスごとのトラックが続きます。



トラックが登場し、荷台に乗った生徒たちが歌ったり、叫んだり、沿道の人々に手を振ったりします。スウェーデンでは18歳から飲酒がOKなため、既に酔っぱらっている生徒もチラホラ。そして、トラックに続いて出てきたのが…トラクター!?これはストックホルムでは見られない光景、生徒たちは「ヒューヒュー!」って騒いでるのになんだかほのぼのしてしまいます。



そして、さすがダーラナ、卒業式の参列者に民族衣装で正装した方が何人かいらっしゃいました。





関連記事
ダーラナへの小旅行/ショップ編(2012.06.17)
ストックホルム、アーキペラゴでの休日(2012.08.01)
エーランド島/Öland(2012.12.05)
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2012年6月6日水曜日

ストックホルムのフードフェスティバル

毎年、この時期になると市内の王立公園(Kungsträdgården/クングストレードゴーデン)で開催されるフードフェスティバルがSmaka På Stockholm(英語名:A Taste of Stockholm)です。

21年目を迎える今年は6月1日から6月6日までの6日間の開催予定。スウェーデンの最も美しい季節に青空の下おいしい料理やお酒が楽しめるのがこのイベントの魅力なのにストックホルムはここ最近、梅雨かと思うほどの雨続き。そんな雨雲の合間を縫ってSmaka På Stockholmに行ってきました。

公園内にはストックホルム市内のレストランのテントがずらりと並び、公園の中央に位置する普段は噴水のスペースはテーブルが設置されています。

今年の参加レストランは20店舗



まずはお目当てのゴットランド・レストラン(Gotland Restaurang & Bar)。ゴットランドはストックホルムの南東に位置する島で、羊がおいしいことで有名。そのゴットランドの食材を使ったレストランがここ。テント脇ではシェフが煙まみれになりながら炭火でラム肉を焼いています。



ゴットランド産ラムとポテトのラムソンヴィネグレットソース

普段はちょっと手が出せないレストランの料理をお試し価格で味わえるのもこのイベントの魅力です。だたし、この量で100kr(現在のレートで約1010円)。他にも各店舗、25krの試食サイズの料理を1つ出しているのですが、それだと、この料理の場合小さなジャガイモ3つくらいにラムの薄切りがたったの2枚!

次はパタゴニアをメインにした南アメリカ料理のレストラン、ニィガータン・パタゴニア(Nygatan patagonia)のチョリソー・ホットドッグ、チミチュリがけ。

名前は「チョリ・パン」ちょっとかわいい

何故かビールに合う物ばかりを選んでしまい、この後もカラマリフライやインドレストランのチキンなどを食べました。

スウェーデンでは公園などにアルコールを持ち込んで飲むことを禁止されているためこういうイベントはまさにお祭り状態。ビールだけでなく、ワインバー、カクテルバー、シャンパンブースも出店しており、仕事帰りと思われる人たちも楽しそうに飲んでいました。ちなみに去年は5日間の開催期間中、16万杯以上のビールとシードル、7万杯以上のワイン、1万杯以上のシャンパンが消費されたそうです。


ビールコーナー

色んなベリーを使ってカクテルを作ってくれる

シャンパンはイチゴと共に

出店はレストランだけでなく、食品企業やタバコのブースなども。そしてカフェやアイスクリーム屋さんの出店もありました。
この右のコーヒー屋さんの中をのぞいてみると…。



KOKEMOMO Swedenでも紹介したCupcake STHLMのカップケーキが売られていました。


食べ物と飲み物だけでなく、敷地内に設置されたステージではコンサートや有名シェフによる実演などのプログラムも行なわれます。他にも子ども用の遊戯スペースもあり、家族でも楽しめるイベントとなっています。



そして、日本でもこのようなイベントでは環境に配慮した取り組みが行なわれていますが、このSmaka På Stockholmでももちろん、そのような取り組みが積極的に行なわれています。園内を常にスタッフが周りゴミなどを回収、缶とペットボトルの分別収集、そしてビールのグラスはプラスチックで最初に購入する際にデポジット5krを払います。次にビールを購入する場合はそのグラスに注いでもらい、帰る際にはグラスを返すと5krも戻ってきます。グラスは洗ってまた使用されます。

右のスウェーデンカラーのゴミ箱はリサイクル用

運良く雨にも降られず、お腹いっぱい食べて飲んで大満足のひとときでした。





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