2013年2月17日日曜日

ストックホルム・ファニチャー・フェア2013

北欧最大級の家具とインテリアの国際見本市、ストックホルム・ファニチャー・フェア(Stockholm Furniture Fair)が今年も開催されました。
このファニチャー・フェアはノーザン・ライト・フェア(Northern Light Fair)と呼ばれる照明アイテムの見本市と同時開催されます。

今年のファニチャー・フェアは30カ国から730もの出展者が参加、その内の80%がスカンジナビアからの出展だということ。今年は2月5日から9日までの5日間の開催期間中、世界中から37,000人以上もの人が来場したそうです。開催中は家具の展示だけでなく、有名デザイナーを招いてのセミナーなども開催されます。

初日の朝、プレス関係者を招いてのプレス・インフォメーションが開かれました。わたしたちの目的は今年のゲスト・デザイナー、Guest of Honourとして招かれているnendoの佐藤オオキさん。

佐藤さんは2003年に初めてこのストックホルム・ファニチャー・フェアを訪れ、2004年に若手デザイナーと学生を対象とした展示コーナーGreenhouseに作品を出展されたそです。その際の話しなど(若手と学生のコーナーなのに隣りのブースではおじさんがタオルを出展していた、という…。)を披露して下さいました。

会場のストックホルムスメッサン(Stockholmsmässan)のエントランス・ラウンジにはゲスト・デザイナーの作品が飾られます。雪山をイメージしたという今回の作品は幻想的な空間を創り出していました。


レーザーカットされた100枚以上のプラスティックフォームで作り上げられた雪山の景観は「小さなアイデアが最終的には大きな形となって表現される」というnendoのデザインに対する考え方を表しています。
この今回の展示作品は見ているだけでも美しいのですが、作品内に椅子などが配置され、実際に座って休憩したり出来るようになっており、多くの人が足を止めその空間を楽しんでいました。



ファニチャー・フェアはA〜Cの3つのホールとGreenhouseに分かれて展示されているのですがとても広く、じっくりと見ようと思えば1日では回りきれません。
その中からわたしたちが気になったブースなどをご紹介いたします。
ekdahls

SWEDESE

ASPLUND
この写真の奥にも写っているASPLUNDのランプはスウェーデン版ELLE interiorの2013年デザインアワード、『ベストランプ(Årets Lampa)』を受賞しています。

Karl Andersson & Söner

Gärsnäs

Svenskt Tenn

A2

STOLAB

スウェーデンの家具メーカーSundlingsによる家具デザイナーのPeter Anderssonとスウェーデンを代表するテキスタイルブランド10-Gruppenがコラボしたキャビネット。
Sundlings


デンマークも優れた家具メーカーが多く、今回のファニチャー・フェアでも多くのメーカーが出展していました。
muuto

HAY


デンマークの家具や雑貨はカラフルな色づかいが魅力的です。「かわいい!」と思ってブースに駆け寄るとデンマークのメーカーだったこともしばしば。スウェーデン組としてはうらやましいようなちょっと悔しいような…。


そして同じくスカンジナビアのフィンランド。
artek


発表から今年で80周年を迎えるアルヴァ・アアルトによるStool 60。今回、このフェアでのartekのブースを担当したドイツ人デザイナー Mike Meiréによるスペシャル・エディションも発表されました。

photo: artek


このフェアは照明アイテム見本市のノーザン・ライト・フェアも同時に開催されているため、もちろん、照明アイテムの出展もたくさん。クリスマス用のランプやイルミネーションの出展があるのはさすがスウェーデン。






広い広い会場を歩いているとだんだんと、疲れてきます。そんな来場者のために(?)出展ブースではコーヒーやジュース、クッキーやブッレなどを振る舞っていることもあります。フェア初日、朝から歩いて疲れていた時にどこかで見たことのある人たちが…。
Juiceverket
ストックホルムのジュースバー、Juiceverketがスウェーデンのオフィス家具メーカー、abstractaのブースでジュースのサービスをしていました。やっぱり、絞りたてのジュースはおいしいです。

その他にも手淹れのコーヒーが話題のDROP COFFEEなども。各ブース、色々な趣向で来場者の興味をひいていました。
DROP COFEE

Greenhouseでは前述したように若手デザイナーやアート、デザイン学校のブースが集まっています。



若手、学生といってもその作品の完成度は高く、お店で売られている商品にはない自由な発想がとても新鮮で、いちばん面白いコーナーでもありました。

スウェーデン国立美術工芸大学、Konstfack



Beckmans College of Design



klubben(Norwegian Designers Union)



このgreenhouseでは日本からの出展者も。
そのうちの1人がデザインスタジオ、BEETS inc.を主宰するデザイナー、日比野義之さん。



今回、出展した椅子とランプはフランスのELLE Décoやスウェーデンのインテリア雑誌、Regidenceなどの様々な国のプレスやデザイン関係者からの評判も良く、デザインwebマガジンのdesignboomでも今回のファニチャー・フェア参加のことが取り上げられています。

2004年にこのストックホルム・ファニチャーフェアのGreenhouseに出展し、今や世界中の注目を集めているnendo。最後にそんなnendoとスウェーデンの家具、インテリアメーカーとのコラボアイテムをご紹介します。

David Design×nendo "small black vases"

wästberg×nendo


OFFECT×nendo "cape"


最新のそして長年にわたり愛されるデザインの家具やインテリアをたっぷりと堪能し、春に向けて家の模様替えがしたくなってしまいました。
来年2014年のストックホルム・ファニチャー・フェアの開催は2月4日から8日までの予定で開催されます。最終日は一般にも公開されますので、北欧インテリアに興味のある方は来年の2月、是非ストックホルムにお越し下さい。

※追記(2014.01.24)
2014年のストックホルム・ファニチャー・フェアの情報はこちら。
【News】ストックホルム・ファニチャー・フェア 2014

関連記事
ストックホルム・ファニチャー・フェア 2014 vol.1/vol.2(2014.02.11)
ストックホルム・ファニチャー・フェア 2015 vol.1/vol.2(2015.02.11)
ストックホルム・ファニチャー・フェア 2016(2016.02.27)





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2013年2月11日月曜日

スウェーデンの大蚤の市、Megaloppis

ストックホルム郊外の街、ソルナ(Solna)で年に数回行われている大規模な蚤の市、メガロッピス(Megaloppis)。2月9日、10日の2日間で開催された2013年の第1回目のメガロッピスに行ってきました。

場所は地下鉄Solna Centrum駅からしばらく歩いた所にある体育館のようなSolnahallen。ここに個人、アンティーク業者様々なブースが出店します。


売られている物もアンティークの食器、家具などから個人の古着、コレクター向けの切手やコインなど様々。
わたしが行った土曜の午後はかなりの人出で、ブースを回っていくだけで一苦労でした。



スティグ・リンドベリが手がけたグスタフスベリのTermaシリーズは蚤の市でよく見かけます。

ゾウの貯金箱も人気です。


ダーラヘストも蚤の市の定番グッズ。

昔の古道具なども味があって素敵。こういうのを上手くインテリアなどに活かすことができればいいのですが…。



キッチン用品では大きなパンケーキ用のフライパンを発見。この写真ではサイズが分かりにくいのですが、1つの丸が普通のパンケーキサイズです。このフライパンが使えるコンロってどんなのでしょう?

レトロな雰囲気のプラスティック製品もかわいい。


テキスタイルや手芸用品などもたくさん。わたしが最近、編めるようになったかぎ編みのモチーフ、モルモルスルータ(Mormorsruta)をつなげて作るブランケットも。どんな配色にしているか、じっくり見てしまいました。


今回のメガロッピスで気になったのがハリネズミの置物。蚤の市などにいくとよく見かけるのですが、今回は普段に比べハリネズミ率が高かったような…。





スウェーデンには野良ハリネズミというか野生のハリネズミもいるらしいのですがわたしは会ったことがありません。ハリネズミかわいいなあ。

そして熊の置物も。スウェーデンで熊×鮭(たぶん)を見るとは思いませんでした。


スウェーデンの蚤の市ではサーミに関連した物も。ロールストランド製のサーミをモチーフにしたお皿。ほかにもナイフやコーサなどもよく見かけます。


今回、購入した物はこちら。キノコ好きなのでキノコ模様のソース入れはみつけた時にうれしかったです。グスタフスベリのHAGAのお皿はキノコとあわせて買ったので10kr(約145円)におまけしてもらいました。その他の物も思ったより安く買えたので満足。わたしはあまり値引き交渉ができないのですが、元々スウェーデンの蚤の市ではあまり図々しく値引き交渉するとひかれるので、控え目にお願いしてみるのが良いような気がします。


このソルナのメガロッピス今年は4月27日、28日、10月5日、6日に開催が予定されています。この時期にストックホルムへお越しになる方は行かれてみてはいかがでしょうか。

Megaloppis(メガロッピス)
場所 Solnahallen
住所 Ankdammsgatan 46, 171 67 Solna
日時(予定) 4/27(土)10:00〜17:00、4/28(日)11:00〜16:00
       10/5(土)10:00〜17:00、10/6(日)11:00〜16:00
入場料 30kr




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