ストックホルムでは毎年11月に『ストックホルム国際映画祭(Stockholms filmfestival)』が行なわれていますが、そのジュニア部門、『ストックホルム国際映画祭 ジュニア(Stockholms filmfestival Junior)』が5月7日から6日間の期間で開催されます。今年で第13回目を迎えるこの『ストックホルム国際映画祭 ジュニア』は6歳から16歳までの子どもたちを対象として、世界中から集められた子どもたち観て欲しい映画が上映されます。同時に、ワークショップや子どもたちによる1分〜3分間のショートフィルムのコンペティションなども行なわれ、コンペティションの上位10作品は期間中に市内の映画館で上映されます。このコンペティションの賞品が「次の作品をプロのチームと一緒に作成」「5000kr(約58000円)相当のレゴ」というのもユニークです。そしてこの映画祭の素晴らしいところは16歳以下の子どもは上映作品を全て無料で鑑賞できる、ということです。このように、子どもたちが芸術や他国の文化に触れる機会があるというのは、とても重要だと思います。
作品の上映は『Skandia(スカンディア)』『Grand(グランド)』の市内にある2つの映画館で行なわれるのですが、この『スカンディア』は1923年にオープンしたスウェーデンでも歴史のある映画館で、ストックホルム市立図書館などでも有名な建築家エーリック・グンナル・アスプルンド(Erik Gunnar Asplund)によって手がけられました。映画館は長い歴史の中で改装や改名などを経て現在は修復され、オープン当時の『スカンディア』の名前で映画の上映を続けています。
Skandia wikipediaより |
アスプルンドによるスケッチ wikipediaより |
今回の映画祭にはアジアからは台湾の青春映画やインドの映画が選ばれ上映されます。スウェーデンの子どもたちがアジアの映画を観て何を感じるのか気になるところです。
ちなみに、子どもは無料のこの映画祭、大人料金も1作品50kr(約580円)とお手頃なので「何か観に行きたいな」と思ったのですが、よく考えたら外国の映画をスウェーデン語字幕で観てもあまり楽しめないことに気づいてしまいました…。
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