今から50年前の1962年に、スウェーデンの
老舗デパートNKにてリサ・ラーソン初の個展が開催されました。
50年前にNKデパートにて開かれたリサ・ラーソンの個展の様子
その初の個展から今年で50年。そして5/25から、その50周年を記念して「リサ・ラーソン50周年記念エキシビジョン」が同じNKデパートにて催されています。
そのエキシビジョン開催に先駆け、初日25日の朝、プレスを招いての朝食会へ参加してきました。
会場にはABCガールズ(ABC-Flickorna)や、リラ・ズーシリーズ(Lilla Zoo)、ストーラ・ズーシリーズ(Stora Zoo)、ラーソンの子供たち(Larsons Ungar)などリサの50年代から70年代までの代表的な作品が年代ごとに展示されており、その他テキスタイルメーカーのユングベリ(Ljungbergs)とコラボレーションをしたリサのテキスタイルを始め、最新のリサの商品も展示、販売されています。
プレス朝食会では、サンドイッチやコーヒー、そしてシャンパンまで振る舞われる中、リサ・ラーソン本人によるプレゼンテーションがありました。そのプレゼンの中では昔の興味深いお話などを聞くこともでき、朝から有意義な時間を過ごすことができました。
リサ・ラーソン
リラ・ズーやストーラ・ズーシリーズをはじめ、リサと言えばネコがとても有名ですね。リサの話によると学生時代からとにかくネコが好きだったそうで、そのためネコをモデルにした作品をその頃から頻繁に作っていたとのこと。そういう過程を経て、あの愛らしいネコたちができあがったそう。制作にいたるまでの話を聞くと、よりリサのネコたちに愛着が湧いてきます。
また60年代の頃の作品について司会者より尋ねられたリサは、「60年代は3人子供をつくったのよ!」とリサ自身のプライベートの話をして、参加者の笑いを誘っていました。
プレス朝食会当日に会場に来ていたそのリサの子供たちも、現在では家族ができ、それぞれアーティストとして活躍中です。
1961年に発表された「ラーソンの子供たち」は、彼女自身の子供からインスピレーションを得て作られた作品だそうです。
近年の日本での人気についてリサ自身はどう思うかという質問に、「日本人のかわいいという感覚とマッチしたんじゃないかしら」と照れながら答えているリサ。今年81歳になるとは思えないほど可愛らしく、チャーミングな笑顔を見せていました。
リサのプレゼンテーション後には、シャンパンを飲みつつ参加者やリサ本人とも個人的にお話する時間がとれたため、リサに色々と個人的にお話を聞いてみました。その際に、当時経営が厳しくなっていたグスタフスベリの陶芸スタジオが、日本でリサの人気が出たおかげで再び活気を取り戻すことができたそうです。このお話を聞くことができて、日本人である私たちもとても嬉しい気持ちになりました。
またリサは家族をとても愛しており、リサの夫は画家、そして3人の子供たちもそれぞれ芸術の道へ進んでいることを大変誇りに思っていることを嬉しそうにお話していました。
リサ&リサの子供たちとその家族
世界中で陶芸家として有名なリサ。それにも関わらずいつも笑顔で誰とでも気さくに接するリサの素敵な人柄が彼女の作品にもよく表れており、それが長年にわたって多くの人に愛される理由のひとつなのではないかと改めて感じました。
このリサ・ラーソンの50周年記念エキシビジョンは、6/1までNKデパートのエントランスホールにて開催中です。
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