2016年5月26日木曜日

スティグ・リンドベリ生誕100周年エキシビジョン

こんにちは、mayukoです。

KOKEMOMO Newsでもお伝えしているスティグ・リンドベリの生誕100周年エキシビジョン、『Stig Lindberg 100』のプレス発表会に行ってきました。

会場はリンドベリゆかりの地でもあるグスタフスベリの陶磁器博物館。
今回、案内役を務めてくださったのはリンドベリの息子さんであるラーシュ(Lars)さん。

今回のエキシビジョンで大変だったことのひとつが、展示物の選択だったそうです。グスタフスベリの食器類だけではなくテキスタイル、公共アート、電化製品までも手がけていたリンドベリの作品は膨大な数に及びます。限られたスペースの中でどれを展示するか…どれも素晴らしいリンドベリの作品です、取捨選択が困難を極めたのも納得できます。

その選び抜かれた展示物の一部をご紹介いたします。

リンドベリといえばグスタフスベリの食器。

主に神話などを題材としたアート作品。

じょうろからラジオまで、普段の生活の中に溢れるリンドベリ作品。当時のスウェーデン人が羨ましいです。

Hemma hos(At home)と名付けられたコーナー。自宅はリンドベリ自身の作品で溢れまさにショールームだったと、ラーシュさんは語ります。スウェーデン、海外からのゲストもたくさん訪れたそうです。

小さなモチーフの数々。わたしはリンドベリ作品のこういったどこかユーモラスなところが好きです。

公共アート作品。こちらは小学校の食堂に飾られていて、足の下のひもを引っぱって動かすことができ子どもたちが遊べるように、とデザインされたのですが子どもたちが夢中で遊び過ぎたため学校が動かせないようにしてしまったとのエピソードがあります。

他にもテキスタイルのスケッチ、ファイアンス作品のコレクション、リンドベリのトレードマークの蝶ネクタイ、奥様に書いた手紙などの私物など、会場は決して広くはないですが、厳選された物が展示されています。

スウェーデンの雑誌Scandinavian Retroから去年の秋、今年の春に出版されたリンドベリのムック本。内容が充実しており今回のエキシビジョンのカタログとしても充分なできばえなため、カタログは作らなかったとのこと。

長年にわたり作品を作り続けたリンドベリ、その時々の時代の空気や精神をデザインに取り入れることによってその当時はもちろん、後年になり流行が繰り返すことにより彼の作品はいつまでも愛され続けるのだとラーシュさんは考えます。

このエキシビジョンは9月にロンドン、10月には日本への巡回が予定されているそうです。

そして、博物館と同じ敷地内にあるグスタフスベリ・アートホール(Gustavsbergs Konsthall)ではスティグ・リンドベリ生誕100周年を記念して7人のスウェーデンの若手アーティストによる陶磁器作品を展示したエキシビジョン『KARNEVAL』が同時開催されます。

Rökring by Joakim Ojanen

Emelie Thornadtsson

前述しましたように、日本でのエキシビジョン開催も予定されているそうですが、スティグ・リンドベリが働き、そして生活したこのグスタフスベリでの展示、ストックホルムにお越しになる北欧デザイン好きな方は是非、足を運んでみて下さい。


エキシビジョンの詳細はKOKEMOMO Newsをご覧ください。
※北欧デザインファンはMillesgårdenで開催されているヨセフ・フランクのエキシビジョンもお見逃しなく!
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スティグ・リンドベリ生誕100周年エキシビジョン Stig Lindberg 100
ヨセフ・フランク展 PATTERN - FURNITURE - PAINTING