2013年10月3日木曜日

ストックホルム・ビール&ウィスキー・フェスティバル2013

こんにちは、mayukoです。

すっかり秋も深まったストックホルムで毎年恒例のイベントで今年で22回目を迎えるストックホルム・ビール・アンド・ウィスキー・フェスティバル(Stockholm Beer and Whisky Festival)が開催され、初日にKOKEMOMO Sweden2人で参加してきました。

場所はストックホルムのおとなり、ナッカ(Nacka)に位置するナッカ・ストランド(Nacka Strand/Strandはスウェーデン語でビーチの意味)。

昔は工場だったこのレンガ造りの会場に世界中から200以上のメーカーが参加、1500種類以上のビールが集まります。現在ではビールとウィスキーだけにとどまらず、ワイン、シードル、ラム、カルヴァドス、日本酒など様々なお酒が出展されています。

結果から言うと、午前中からでかけて、夜までいたため色んな種類を飲んで、最終的には何が何だったのか、記憶もあやふやに…。そんな感じですが、おすすめのスウェーデンビールなどを中心にお伝えいたします。ちなみにわたしはビールに詳しくないため、ほとんど全てが「おいしかった」という、芸のない感想になっています。

最初に訪れたのが、ワイン、ラム、ウィスキー、日本酒などが多く集まったコーナー。最近ではスウェーデンでも色んな種類の日本酒、梅酒などを見かける事が多くなりました。それらの大部分を取り扱っているのが『酒サムライ』ことオーケ・ノードグレン(Åke Nordgren)が主宰するAkebono Unlimited。オーケは年に5回、今までに通算60回以上も日本へ行き日本各地の蔵元を訪れ、数多くのお酒を仕入れています。
眞澄の半纏をかっこ良く着こなしているのがオーケ氏

オーケの、スウェーデンの塩味の強い料理に合う日本酒と日本の料理に合う日本酒は違うのでスウェーデンの食事に合うお酒を選んでると言う話しに感心、そして福岡出身のわたしとしては、焼酎の取り扱が少ないのが残念でその辺りの事を聞いてみたのですが、アルコール度数が酒税に大きく影響するスウェーデンでは焼酎は高くなり過ぎてしまうなどの問題点があるそう。それでも和歌山の米焼酎や鹿児島の芋焼酎などがありました。このブースを訪れていたスウェーデン人の評判も良く、スウェーデンでこの先もっと日本のお酒人気が高まるかも。

スウェーデンのお酒といえば、クリスマスや夏至祭などのお祝いの席には欠かせない、ブレンヴィーン(brännvin)やアクアヴィット(Akavit)など。これも色んな種類があり、ラクリス味を勧められましたが、それはお断りし、エルダーフラワーとクロスグリのフレイバーのものを味見させて頂きました。これらは飲みやすくてなかなかおいしかったです。

ちょっと珍しいお酒なども。
まずはフランス産のコニャックに洋ナシなどをブレンドしたリキュール、XANTÉ。そのままではやはりアルコール度数が高くてきついのですが、このXANTÉをつかったモヒートが爽やかでとてもおいしかったです。

そしてスウェーデンといえばリンゴや洋ナシのシードル(スウェーデン語ではCider/シーデル)。
このBrännland CiderはIscider(イースシーデル)と呼ばれ、スウェーデン産のリンゴからいわゆるアイスワインの製法で作ったシードル。リンゴのおいしさが濃縮されていて、これもとてもおいしいかったです。

この後もスペイン産白ワインと共にフランス産の牡蠣を頂いたり(Mikiちゃんごちそうさま♡)、Mikiちゃんの希望によりテキーラを飲み比べたりと最初から強いお酒をのみすぎてしまいました。後で会場でたまたま会ったMikiちゃんの知り合いのバーのスタッフに「最初にそんな強いの飲んじゃダメ!そういうのは最後に飲むんだよ。」と言われたけど既に手遅れ…。

今回、わたしたちが一番気になっていたのが、スウェーデンでも近年かなり盛り上がりを見せているマイクロブルワリーを集めたコーナー。


まずはダーラナ地方のシリヤンスネース(Siljansnäs)のFlying Brewery。その名の通り飛行機での旅行を思わせるブースが目をひきます。
サーバのコックがプロペラ、そしてビールケースはスーツケース

わたしが頂いたのはラガー。日本のビールに近い感じでとても飲みやすく、日本の夏に飲んだらよりおいしいだろうなあ、と思いました。

ストックホルム郊外の湖に浮かぶ島にあるブルワリー、Adelsö Bryggeri
ここではフルーティーでちょっと軽い味わいのBOOM BOOM BLONDEというビールを頂きました。これもMikiちゃんが選んだROCKET I.P.Aもしっかりた味でおいしかったです。

ヨーテボリのCP-ÖL。ÖLはスウェーデン語でビールの事、そしてCPは脳性麻痺。車椅子に乗った女の子が描かれたラベルはちょっとショッキング。このビール、脳性麻痺の自立支援組織をサポートする人たちで作られているとのこと。ショッキングなラベルとその名前はスウェーデンでもまだまだ存在する差別や、不必要な同情に対する挑戦状でもあるようです。肝心な味は軽すぎず、ちょっと濁りビールみたいな味わいもあってわたしは好きな味でした。

ストックホルムで今年オープンしたばかりの新しいブルワリー、CAP。まだ自身のブルワリーを持たず他の施設を借りてビールを作っているとの事ですが、ビール職人は経験豊富なこの写真左にも載っているマティアス。どのビールを頂いたのかは忘れたのですが、おいしかったです。そしてラベルに描かれた絵もかわいい!

スウェーデン、南部のマルメのMalmö Brygghus。頂いたのは新作のCacao-Porter。名前の通りカカオ風味のビール。味はまさにカカオ!カカオフレーバーなどではなく、本当のカカオ豆使っているからこその味。不思議な味わいででも、おいしくて、ついつい飲むスピードが上がってしまいました。

ここら辺でかなり出来上がっていたのですが、まだメイン会場を見おらず、メイン会場を見ないわけにはいかないので、頑張りました。

スウェーデンで人気のビールNils Oscar。10月1日から発売される新商品が発売日に先駆けて販売。
SMÖF Jubelöl 2013。これがかなりスモーキーなビール。おいしいのですが、ちょっとわたしにはスモーキー過ぎました。

ストックホルム郊外のシーグテューナ(Sigtuna)のSigtuna Brygghus。11月に発売予定のSIGTUNA BOURBON IMPERIAL STOUTを味見させて頂きました。箱に入っておりなんだか高級な感じ、と思っていたら、一瓶(330ml)で60kr(約915円)とのこと。

わたしの好きなBRUTAL BREWINGのPiston Headの12月発売の新商品、Flat tireを試飲。正直に言うと、良く覚えてないのですが、おいしかったのは確かです。このPiston Headはペットボトルのビールを出していて、それも好きだったのですが、ペットボトルビールは製造終了したとのこと。残念です。

一般客の入場も始まり、夕方も過ぎると会場もますます賑わいます。スウェーデン人の飲みっぷりはとにかくすごく、プレス発表会で一緒になった人たちもかなりハイテンション。そのほとんどが、仕事を忘れてるんじゃないかと思うほど。普段はシャイなスウェーデン人男性も酔うとオープンに。顔見知りになった人たちがおすすめビールを教えてくれました。その中のひとつがこれ。MELLERUDS UTMÄRKT PILSNER。ラガータイプで日本人が好きそうな味!そしてブースのお姉さんもかわいい。

会場にはフードスタンドなどもあり、ビールに合いそうなホットドッグや、ソーセージ、トナカイ肉などが並び、先述のAkebonoのブースではおいしいお寿司も頂けます。

このビール&ウィスキー・フェスティバル、今週末10/3〜10/5も開催されているのでスウェーデンのビールを飲んでみたい方、酔っぱらった素顔のスウェーデン人が見てみたい方は是非、足を運んでみてください。入場料は250krで特製の試飲ビールグラスが付いてきます。そのグラスを片手にブースを回って色んなビールを試飲(有料)してください。

日本では色んな国のビールが買えるのにスウェーデンのビールはほとんど見たことがありません。スウェーデンのビールにはおいしいもの、日本人の口に合いそうなものもたくさんありますし、ベリーを使ったシードルなどは女性にも好まれそうだと思います。日本でももっと気軽にスウェーデンのビールが楽しめるようになりますように。

Stockholm Beer and Whisky Festival web site





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