昨年あたりから今まで使っていたテフロン加工のフライパンがダメになってきていたので、新しい物が欲しいと思っていたのですがスウェーデンのキッチン用品のお店などを見てもフライパンは殆どテフロン加工の物ばかり。この先長く使うならテフロン加工ではない物がいいなあ、と思っていたのですがそういうものは結構高くて、なかなか選べずにいました。
デパートのフライパン売り場 |
そんな時に蚤の市でみつけたのがホーロー製品などで有名なKockumsの鋳鉄製のフライパン。ちょっと使い込まれた感じはありましたが、これなら油を馴染ませたりする手間が省けるかも、と思い購入。これが、かなり重たいのですが、使ってみると良い感じ。
Kockumsのフライパン |
今回、クリスマスにもらったのはスウェーデンの鋳物メーカー、シェップスフルト(Skeppshult)の小ぶりのフライパン。
小さいのであまり重くないし、ちょっとした炒め物や目玉焼きを作るのに便利です。1906年から100年以上続くこの鋳物メーカーの商品には、25年間の品質保証がついており、彼らの物作りに対する自信と誇りが伺えます。
ホットサンドもおいしく焼けます |
そして、日本ではあまり見かけないフライパンがこのブレットパンナ(Plättpanna)。
スウェーデンではパンケーキのことをパンカーカ(Pankaka)もしくは複数形でパンカーコル(Pannkakor)と呼びます。日本のホットケーキよりも薄く、クレープよりも厚い物が一般的です。そして、パンカーカの小さい物をプレッタ(Plätta)/<複>プレッタル(Plättar)と呼びます。このプレッタ専用のフライパンがプレットパンナ。
わたしの大好きなスウェーデンの絵本のひとつにペットソン&フィンドゥス(Pettson & Findus)のシリーズがあります。一人暮らしのおじさん、ペットソンさんとネコのフィンドゥスのお話しなのですが、そのシリーズの第一作目が『Pannkakstårtan(邦題:フィンダスのたんじょうび)』。ネコのフィンドゥスのためにペットソンさんがパンケーキのケーキを作ってあげるお話しなのです。
そして、シリーズ最新作、昨年発売になったのが『Findus Flyttar Ut』。フィンドゥスが引っ越しをする話しなのですが、お話しの中で、フィンドゥスがペットソンさんを引っ越しパーティーに招待するエピソードがあります。その時に振る舞われるのが、プレッタ。
この絵本を読んでいるとパンケーキやプレッタが食べたくなります。と、いうことで先週の日曜日はプレッタを焼きました。
よく熱したプレットパンナに生地を流し込んだら、良い焼き色になるまで焼くだけです。
スウェーデンではパンケーキやプレッタは生クリームとジャムなどで頂くのが一般的なようですが、この日は生クリーム、バナナ、チョコレートソース、そしてベリーを添えて。薄くて小さいのでついつい食べすぎてしまい、しばらく胸焼けが…。
わたしがいつも作るパンケーキ、プレッタのレシピはこちら。
材料(4人分/パンケーキ16枚分)
・小麦粉 250cc
・塩 小さじ½
・牛乳 600cc
・卵 3個
・バター 大さじ3
作り方は塩と小麦粉をボウルに入れて牛乳を半量加えて滑らかになるまで混ぜます。その後、残りの牛乳と卵を入れて更に混ぜ、30分程生地を馴染ませるために休ませ、熱してバターを塗ったフライパンで薄く焼くだけです。わたしはやっぱり甘いパンケーキが好きなので塩を入れずに代わりに砂糖をちょっとだけ入れて作ることが多いです。
スウェーデンのパンケーキ、ぜひお試しください。
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