センスのいいスウェーデンの手工芸品をセレクトしたショップ、スヴェンスク・へムスロイド(Svensk Hemslöjd)のスタッフでもあり、刺繍作家でもあるカーリン・ホルムベリー(Karin Holmberg)。
彼女による2作目の刺繍本Små och stora broderier(スモー・オック・ストーラ・ブロデリーエル)が先日出版されたばかり。
その出版を記念して、本日スヴェンスク・ヘムスロイドにてカーリンの出版記念パーティーが開催されました。
新著書とカーリン・ホルムベリー |
じつは去年、お仕事をさせていただいた雑誌「旅」のスウェーデン民芸特集の中でも、カーリンはスウェーデンの若き刺繍作家として彼女のアトリエや作品が紹介されています。
カーリンが初めて刺繍の美しさに気づかされたのが、学生時代にスカンセンで民族衣装を着るバイトをした時とのこと。
それから本格的に刺繍の勉強をはじめたそう。
カーリンの刺繍は、スウェーデンの伝統的な刺繍を、少し彼女のテイストでモダンにアレンジしたものが多いのが特徴です。
そんな彼女の刺繍は、私たちの普通の生活にすんなりととけ込む美しさがあります。
初著作のKarins broderier(2010年) |
彼女にとって2冊目の出版となる「Små och stora broderier」
「初著作のKarins broderier(カーリンス・ブロデリーエル)では、伝統的な刺繍をメインに紹介してきたため、今回の2作目はもっと色々なマテリアルを使ったり遊びを入れてみたりと、少し新しい刺繍を紹介したいと思ったの。」と話してくれたカーリン。
2作目の「Små och stora broderier」、カーリンの新たな作品を写真と図案でたくさん紹介しており、一作目より遊びのある、かわいくて美しい刺繍の世界がひろがっています。
今回出版された2作目「Små och stora broderier」 |
最後にカーリンが笑顔で皆に語ってくれたことは、「刺繍は針と糸と布の切れ端さえあれば始められる。だから他の手工芸と比べるとお金もかからないし、誰でも簡単に始められると思うの。私の本をみて、少しでも多くの人が興味を持ち、刺繍を初めるきっかけになったらいいな。そして刺繍の楽しさや美しさを伝えられたら嬉しいな。」
おそらく何十年と刺繍なんてやっていないであろうに、それでもこのカーリンの言葉を聞き、そして彼女の本をみて、今年の冬は刺繍をはじめてみようかと心を動かされたほど。
カーリン力作の新著書「Små och stora broderier」で、楽しくて美しい刺繍の世界をぜひ体感してみてください。
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