2012年6月11日月曜日

ダーラナへの小旅行

先週、1泊2日でダーラナ(Dalarna)のレクサンド(Leksand)に行ってきました。ダーラナはストックホルムから電車で3時間くらい。ダーラヘスト(Dalahäst)をはじめとする手工芸品や赤い壁の家などスウェーデンの伝統的なスタイルを色濃く残した地方として、多くの人に愛されています。

世界一大きいダーラヘスト

レクサンド・コミューンは人口15000人ほどの小さな市ですが、スウェーデンの食卓に欠かせないクネッケブロード(Knäckebröd)のメーカーとして有名なLeksands Knäckebrödやテキスタイルメーカーのヨブス(Jobs)などがあり、スウェーデンの一大行事、夏至祭(Midsommar/ミッドソンマル)には、ここレクサンドにスウェーデン中からたくさんの人が訪れます。

Leksands Knäckebröd HPより

氷河期にできたという窪地、Gropenで夏至祭は行なわれます


町の色んな所でダーラナらしい風景を見ることができます。

町の集合ポストと掲示板

窓にクルビッツの装飾

鉄工芸も有名

本場のファールコルヴ(Falukorv)はパッケージもかわいい


レクサンドはシリヤン湖(Siljan/シリヤン)に面しており、そこからの眺めはとても美しく、まさに『森と湖の国』の呼び名にふさわしい景色でした。





夏のスウェーデンと言うと『白夜』と思われる方もいるのですが、1日中、日が沈まない本当の白夜は北極圏でしか見られません。それでもやはり夏至祭を間近にしたこの季節は日没が遅く、いつまでも夕暮れが続くような感じです。

シリヤン湖に沈む夕日


この日、泊まったのは知り合いのご近所さんのお庭にある小屋。



建物自体は1700年代に建てられたそうですが、改装して電気も水道も通っています。そして、内装はとても可愛らしいレトロな雰囲気でキッチンのオーブンや冷蔵庫も古いタイプの物。

窓際の小さな食卓

キッチン

階段を上がると寝室になっており、そこがまた素敵!


この2段ベッドとてもかわいいのですが、梯子などがなく上の段に上るだけで一苦労。そして、斜めの屋根がすぐ上にあり、寝返りを打つ度、どこかにぶつかる程の狭さなのです。しかし、そんなこともどうでも良くなるくらい素敵な場所でこういう自分だけの家が欲しいと、しみじみ思いました。

今回のダーラナ旅行の目的は知り合いの卒業式でした。スウェーデンでは高校の卒業式(Studenten/ステュデンテン)は大イベント!親戚も集まってお祝いします。卒業式も地域によってスタイルが違うようで、ストックホルムでは生徒たちが大型トラックの荷台に乗って大音量で音楽をかけて騒ぎまくっているのですが、ダーラナでは生徒たちが行進をするとのこと。それを楽しみにしていたのに、今回の卒業式はトラック出動。きっと若い子たちはストックホルムのスタイルに憧れたりするんでしょうね。

ダーラナの民族衣装(Daladräkt/ダーラドレクト)を着た旗手に先導されて音楽隊、そしてその後ろにクラスごとのトラックが続きます。



トラックが登場し、荷台に乗った生徒たちが歌ったり、叫んだり、沿道の人々に手を振ったりします。スウェーデンでは18歳から飲酒がOKなため、既に酔っぱらっている生徒もチラホラ。そして、トラックに続いて出てきたのが…トラクター!?これはストックホルムでは見られない光景、生徒たちは「ヒューヒュー!」って騒いでるのになんだかほのぼのしてしまいます。



そして、さすがダーラナ、卒業式の参列者に民族衣装で正装した方が何人かいらっしゃいました。





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