秋冬というと、日本ではチョコレートの新作がお店に並んでいるかと思います。スウェーデンでも秋はチョコレートの季節。毎年、秋に開催されるチョコレートフェスティバルに行ってきました。
以前は北方民族博物館(Nordiska Museet/ノルディスカ・ムセェット)で行なわれていたのですが、現在はコンベンションセンターであるストックホルムスメッサン(Stockholmsmässan)でチョコレートだけでなく、お菓子作りを含めたベイキング&チョコレート・フェスティバル(Bak- & Chokladfestivalen/バーク&ホクラードフェスティヴァーレン)として開催されています。
会場にはスウェーデン各地のチョコレートショップが出展。
ストックホルムからは有名なChokladfabriken(ホクラードファブリーケン)
R.C. Chocolat(R.C. ショコラ)はストックホルム郊外、シグテューナ(Sigtuna)にあるチョコレートショップ兼カフェ。シグテューナのこのカフェがある辺りは日帰り半日観光くらいで行くのにちょうどいいスポットです。
以前ノーベル晩餐会のデザートを手がけていたことでも有名なマグヌス・ヨハンソン氏のショップMagnus Johansson Bageri & Konditori(マグヌス・ヨハンソン・バゲリー&コンディトリ)では卵とバターを加えて混ぜるだけで出来るクッキーの材料も。
わたしの一番の楽しみはヨーテボリのFlickorna Kanold(フリッコナ・カノルド)。
ここはベリー系のチョコレートや、トリュフなど定番の物はもちろん、ヤギのチーズ&はちみつ、オリーブオイルなど「え!?」と思うようなチョコレートも。ヤギのチーズ&はちみつはわたしのお気に入り。オリーブオイルはとってもオリーブオイルでした…。そんなフリッコナ・カノルドは今回もやってくれました。
その名も『SUSHI』、わさび味らしいです。上に乗ってるのはわさび豆?わさび嫌いなので試す勇気はありませんでした。
チョコレート・フェスティバルに来たら、どれか食べたことのないショップを試すようにしているのですが、今回はスウェーデン南部スモーランド地方の街、ヨンショーピング(Jönköping)にあるChokladverkstan(ホクラードヴェルクスタン)。
チョコレートの名前の横にパーセンテージが書いてあり何かと思って尋ねたら、材料のオーガニック使用率とのこと。オーガニック食材などに関心の高いスウェーデン、チョコレートもオーガニック、フェアトレードの材料を使っているショップは多く見られました。
そして肝心のチョコレートはもちろんおいしく、白樺のお酒を使ったチョコレートなどを購入。「白樺ってこんな味だったのか。」と思いながら食べました。
会場にはチョコレート以外の物も。
復活祭やクリスマスに出てくるマジパン細工。クリスマスマジパンの定番はブタとトムテたち。
乳製品メーカーのArlaは牛乳と牛乳に良く合うチョコチップクッキーを振る舞っていました。ブースにはArlaキャラクターのウシがたくさんいて可愛かったです。
クリスマスシーズンに欠かせないスウェーデンのジンジャークッキー、ペッパルカーカ(pepparkaka)。「アーランダ空港で一番売れている!」と呼び込みをしていましたが、アーランダに他のメーカーのクッキーがあまり売ってないからじゃ…なんてヤボなことは言ってはいけません。
スウェーデンのお菓子をモチーフにしたアクセサリー。
お菓子作り教室、生徒さんたちは真剣で先生が盛り上げようと一生懸命テンションあげていました。
スウェーデンで一番のパティシエを決めるコンテストも行なわれます。
今年のナンバーワン・パティシエに選ばれたのはスモーランド地方、カルマルにあるNilssons Konditori & Bageri(ニルソン・コンディトリ&バゲリー)のAnders Oskarsson氏。
チョコレート・フェスティバルを楽しんだ後は家に帰って買ったチョコレートを楽しみます。家においしいチョコレートがあると思うと嬉しくなります。
夏場はチョコレートをお土産に買って帰るととけることが心配ですが、この季節はその心配も殆どなくチョコレートが買えます。スウェーデンのチョコレートといえばノーベル賞のメダルチョコレートが有名ですが、街のチョコレートショップもぜひ覗いてみて下さい。
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