ここスウェーデンでも毎年10月にこのピンクリボン・キャンペーン(Rosa Bandet-Kampajen/ローサバンデット・キャンパイエン)が行なわれています。キャンペーンの主催者である、Cancerfonden(がん基金)によるとスウェーデンのピンクリボン・キャンペーンは今年で10周年を迎えるそうです。
スウェーデンではこの時期、ピンクリボン・キャンペーンに賛同したメーカーから様々なキャンペーン・アイテムが発売されます。どのような物かと言うと…
・スポンジワイプ、モップ等お掃除グッズ(寄付:スポンジワイプ 50öre、モップ10kr)
Photo by Cancerfonden |
・ハンドクリーム、リップクリーム(寄付:各2kr)
Photo by Cancerfonden |
・ヘアドライヤー(寄付:98kr)
Photo by Cancerfonden |
・ 手帳(寄付:売り上げの10%)
Photo by Cancerfonden |
・サラダ、ベリー、花束(寄付:サラダ、ベリー1.5kr、花束5kr)
上記以外にもカー用品やクレジットカード、紅茶、スウェーデンのファッション・メーカーLINDEXによるMissoniとのコラボアイテムなど数多くのキャンペーン・アイテムが登場します。これらを見て思うのが、普段使うような日用品が多い、ということです。そのため、キャンペーンのために物を買う、というよりも、普段のお買い物をしながらキャンペーンに参加できる気軽さがあると思います。
そして、ピンクリボン・キャンペーンといえば、やはり『ピンクリボン』なのですが、スウェーデンでは2006年よりデザイナーによるピンクリボンが発売されてきました。今年はファッション・ブランドのDagmarによるピンクリボンが発売されます。(DagmarではセーターやTシャツなどのキャンペーン・アイテムもあります。)
Photo by Cancerfonden |
このピンクリボンは25krで発売され、そのうち23.50krが、がん基金に寄付されます。2011年は、キャンペーン全体で45,000,000Kr(約5億3200万円)が集まったそうです。これらのお金は乳がんの研究、乳がんに対する知識を広めるためなどに使われます。
スウェーデンでは現在毎年7000人の女性があたらに乳がんに罹患し、女性が生涯で乳がんに罹患する確率は9人に1人と言われています。日本人女性の場合は生涯で乳がんに罹患する確率は25〜30人に1人だそうなので、その分、乳がんに対する意識も高いのでしょう。
実はわたしもスウェーデンでマンモグラフィーの検査を受けたことがあるのですが…。
胸に違和感を感じて、地域の医療センター(Vårdcentralen/ボードセントラーレン)へ。かかりつけ医に診てもらい、街にある乳房専門のセンター、ブレスト・センター(Bröst Centrum/ブロスト・セントルム)に行きました。
かかりつけ医に検査の予約してもらい検査を受けるまでが約1ヶ月。スウェーデンでは病院の予約でこれくらい待たされるのは普通なのですが、スウェーデンに来たばかりの頃だったので「ありえない!」とびっくり。
そしてやっと検査の日、ブレスト・センターに行くと、これが街の中心部、繁華街のDrottninggatanという通りにあるのでこれにもびっくり。
日本でもこのような検査を受けたことがないので、ドキドキしたのですが、センターの方たちも優しく、明るい雰囲気で安心して検査を受けることができました。マンモグラフィーの検査では技師の方(女性)に「あなたは胸が小さいから検査しやすいわ〜。」と爽やかに言われ戸惑いつつも「Tack(ありがとう)」と答えました。結局、何も問題はなかったのですが医師との話しの中で
「定期的な乳がん検査はないのですか?」と質問したら(子宮がんの検査は定期的にあるため)、「マンモグラフィーは若いおっぱいだと張りがあって見辛いから、年をとってからなのよ。40歳だったかしら?45歳だったかしら?まあ、わたしもよく分からないんだけど。」とのこと。医師なのに「わからない」とあっさりと言ってしまうことに驚きましたがその明るい雰囲気につられて笑ってしまいました。ちなみにこの検査、3年ほど前で200kr(約2300円)でした。前述の定期的な子宮がん検診は無料で受けられます。
今回の記事でお伝えしたピンクリボン・キャンペーンのアイテムは本日9月24日より発売されます。わたしも何かキャンペーン・アイテムを購入したいと思っています。
にほんブログ村
にほんブログ村