先週、エストニアのタリンに行ってきました。
理由は特になく、なんとなく「そうだ、タリン行こう。」みたいな。
ストックホルムからタリンまで船が出てるタリンクシリヤラインのHPをチェックすると木曜に出て土曜に帰って来る便が安い。
タリンクシリヤラインのクルージングは基本、夕方にストックホルムを出て、ヘルシンキやタリンなどに翌朝到着、同じ日の夕方にまた同じ船に乗って次の日の朝にストックホルムに戻ります。もちろん、ヘルシンキやタリンでホテル泊のプランも。
タリンに関する予備知識はこんなこともあろうかと数年前に買ったフィガロのバルト三国特集。いや〜、日本の雑誌すごい!情報満載。そりゃ、北欧特集担当したみきちゃんがフィガロはすごくちゃんとしてて大変って言ってただけある。
ということで、当日は仕事終わってダッシュで港まで。チェックインは機械で。
わたしは永住権は持っていてもEU市民ではないので一応パスポートも持って行きますが見せるところなんてありません。
ターミナルでやることなんてないので早速船へ…。
あれ?なにこれ?
なんか想像してたのと違う。前にヘルシンキ行った時の船はこんな感じ。
ドーンと吹き抜けでお店がいっぱい並んでたのに…。
こんなはずはない、と船内を進んで出てきた免税店がこれ。昭和のデパート?
はっきり言ってヘルシンキ行きの船に比べて何もかもがしょぼい!こんな船で十数時間もひとりで過ごせない!もうすでに下船したくなったけど、そういうわけにもいかず。出港前にもう店全部見尽くした…。
夕食はレストランかピザ屋かビュッフェが選べ、わたしはとりあえずビュッフェを予約。この時期のビュッフェ、やっぱりクリスマスのユールボード。エストニアの料理もあったのでしょうか?よくわかりません。でもデザートの謎のケーキとやっつけ仕事感溢れるジンジャークッキーを見ていただけたら、なんとなくビュッフェの雰囲気が伝わるかと思います。「明日の晩ごはんもこれか…」と2日目の晩ごはんも予約したことを後悔。このビュッフェで300kr以上します。乗船券自体は安いんだけど、きっとこういう所で利益出してるんでしょうね。そういうもんだとわかってるけどさ…でも、ヘルシンキ行った時はもっと良かったよね。
食事の後はやることもなく船内をぶらぶら。船内にはバーやステージも。
夜にはステージ上でライブ演奏が。お客さんも一緒にダンス!わー、こんなのテレビで見たわ〜。
そしてディスコもあります。クラブとかじゃなくて100%ディスコです。スウェーデン語でいうとこのディスコテークです。ディスコのオープンは22時くらいから。男女の出会いの場でもあります♡
とりあえず見学終了、やることないので船内のサウナへ。ラッキーなことに女性サウナはわたしのみ、貸切状態。しっかり汗かいてなんだかお肌もツルツル。これを披露できる相手がいないことが残念。サウナで疲れ果ててディスコテークに行く体力なんてありません。翌日に備えてさっさと就寝。
翌朝の朝ごはんもビュッフェ。これまたちょっとがっかりな内容で最終日の朝ごはんを予約してなくて良かった〜、と思ったり。
冬の船旅はほとんど真っ暗な中を進むのみですが天気がいいと朝はきれい。とても寒かったけどデッキで日の出を拝みます。
タリンには10:45着で同じ日の18:00出港ということで7時間くらい(乗船の時間を考えると実質6時間くらい?)あります。6時間って長そうに思えるけどあっという間。わたしは2時間のタリン観光オプショナルツアーに申し込んでいました。10人くらいでバスに乗ってタリン市内を回ります。
こちらは中心部からちょっと離れた『歌の原』と呼ばれる音楽堂へ。ここではソ連からの独立運動の中で起こった『歌う革命』の重要な場所。バルト三国のソ連からの独立は当時テレビや新聞で見ていたけど、いつも「バルト三国」と一括りでそれぞれの国名も知らなかったし、どこか遠い国の話と思っていたけど、そこに自分が行く日が来るなんて。もっとちゃんと新聞読めば良かった。
こういうちょっと離れたところは自分では行けないので観光ツアーに参加して良かった。
そして旧市街へ。ストックホルムの旧市街ガムラスタンより古い雰囲気がある気がします。
最後は旧市街の中心部ラエコヤ広場(Raekoja Plats)にあるレストランでホットワインとジンジャークッキーをいただきます。
このツアーに参加してるのはスウェーデン人ばかり、カップルやお友達同士といった感じ。一人で参加してるのはわたしだけ…ショボーン。しかもツアー中も最後のフィーカでも参加者同士の会話は全くなし、ということでそそくさと退散。
ラエコヤ広場ではクリスマスマーケットが開催されていました。
クリスマスマーケットはスウェーデンのとそんなに変わらない感じ。エストニアのチーズを買ってその後に船で帰ることに気づく…。
改めて一人になってフィガロと船の中で見つけたガイド冊子をもとに旧市街散策。この時点で14:00近かったのでまずはランチの為に老舗カフェへ。
思ったよりお腹は空いていないので、軽く食べることに。ショーケースの中の物にはちゃんと英語でも説明が、ありがたい。そこでデニッシュ系のパイを。egg & sprat。玉子だし惣菜パンっぽい。でもspratって分かんないけど大丈夫だろう、と思って頼んだら魚でした。おいしかったので結果オーライ。
旧市街はお土産物屋さんはもちろん、小さな雑貨屋さんや一瞬ソ連に来たかと思うような(主に店主が)アンティークショップ、城壁沿いに並ぶおばあちゃんたちのセーター屋さんなども。
カフェの近くにスウェーデン大使館を見つけなんか懐かしくなったり。
そんなこんなしてたらたいして見てないのに16:00近くに。ストックホルムに来る旅行者が1日をほぼガムラスタンで潰してしまうのが分かった…。たまにガイドなどをやる自分が言うのもなんですが、やっぱり現地を知ってる人と一緒に回った方が絶対に効率よく色々見れます。
港に帰る前にスーパーへ。ここではちょっとしたお土産と次の日の朝ごはんを。カフェでも思ったけどエストニアは惣菜パンっぽいのがたくさんあって羨ましい。
そして海外のスーパーはやっぱり可愛い。エストニア、東欧っぽいっていうか、ロシアぽいっていうか(どっちも行ったことないけど)、レトロな感じが可愛い。
そして植物を使ったスキンケア商品が充実してる印象。これも可愛い。
スーパーでのお買い物も済ませて港へ。旧市街から港まで歩いて20分ちょっと。バスの乗り方もわからないので歩いていきます。港の近くにはちょっとしたショッピングセンターも、そこには大きなお酒売り場が。
そう、スウェーデン人の船旅の大きな理由の一つがお酒を買う。タリンではもちろん、船の免税店でお酒を箱買い。
わたしはそんなにお酒買いたいわけでもなかったけど免税店でデンマークの可愛いクリスマスビールを見つけたので、買おうかと。
こちら6本パックで4.9ユーロ。1本あたりの値段は書いてないけどまあ1ユーロくらいだろ、と2本持ってレジに行ってびっくり。バラ売りだと1本3ユーロ、2本で6ユーロ。そりゃないわ。6本買って帰るもの重いので返品。
帰りの船では周りの客室がエストニアの若者たちでドアを開けたままおしゃべり、夜中の3時過ぎに通路で痴話喧嘩、と散々な夜でした。船の旅、特に安い客室はあまり客層が良くないというのも覚悟しておかなくはいけません。
そんなこんなで土曜の朝にストックホルムに到着!タリンに着いた時には到着少し前から教会の塔などが見えて素敵なのですが、ストックホルムの港があるのは工業地帯&会社のビルなどばかり、全く素敵ではありません。最寄りの地下鉄駅の入り口もさびれた感じ。タリンクシリヤラインでストックホルムに初めて来る人はがっかりするんじゃないか心配するレベル。
今回の旅で懲りたかというと、そうでもなく次はラトビアのリガに行こうかと考え中。
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