今年も開催された北欧最大級の家具とインテリアの国際見本市、ストックホルム・ファニチャー・フェア(Stockholm Furniture Fair)にKOKEMOMO Sweden2人で行ってきました。
ストックホルム・デザイン・ウィーク(Stockholm Design Week)の一環として、インテリア照明のフェア、ノーザン・ライト・フェア(Northern Light Fair)と同時開催されるこのファニチャー・フェア。今年は世界30カ国以上の国から700以上の出展があり、その80%がスカンジナビアの国々からの出展だそうです。
会場はいつものストックホルムスメッサン(Stockholmsmässan)。開催初日はプレス関係者を招いてのプレス朝食会。朝食会が開かれたのは今回のファニチャー・フェアの目玉のひとつでもある、2011年のボキューズ・ドール(Bocuse d'or)で世界第2位に輝き、ストックホルム市内でも人気のSturehofやRicheを手がけるスウェーデン人シェフTommy MyllymäkiとMUUTOなどでデザインを手がけるデザイナーJens Fagerによるポップアップ・レストラン、Restaurant Fager/Myllymäki。
このレストラン、天井から本物のもみの木が何本もぶら下がっているんです。メニューはニシンやヴェステルボッテン・チーズなどスウェーデンの食材を使った料理が並びます。プレス朝食会のメニューはチーズと野菜のサンドウィッチ。
みんなサンドウィッチやコーヒーを片手にリラックスした雰囲気の中、プレス・インフォメーションが始まります。ファニチャー・フェアの見所、期間中開催されるプログラムなどのお知らせの後、登場したのは今年のGuest of Honour。2007年に初めてこのストックホルム・ファニチャー・フェアでプロトタイプを発表したというデンマーク人Stine Gamとイタリア人のEnrico FratesiによるGamFratesiの2人。
恒例の会場エントランスラウンジを飾るGuest of Honourである彼らの作品のテーマは『get the balance right』。家具をデザインする時も人間関係などプライベートにおいても全てはちょうど良いバランスを見つけることが大事だ、と語る彼ら。その作品がこちら。カラフルなパネルが宙に浮いたような空間に彼らのデザインした家具が並びます。
プレス朝食会の後は会場を回っていきます。ここから先はわたしたちが気になったブースを写真を中心にご紹介いたします。
スウェーデン南部、スコーネ地方の家具メーカーGärsnäs。
スウェーデンの定番収納インテリアString。わたしはこれで壁に収納スペースを作るのが夢。みきちゃんは既に持っています。羨ましい…。
イタリアの照明ブランドFLOS。
デンマークのMUUTOはやっぱり色づかいがカワイイ。
家具から文房具などの雑貨まで様々なアイテムが揃うデンマークのHAY。カラフルなクッションはロンドンを拠点に活動するデザイナーSebastian Wrongとのコラボライン、WRONG FOR HAYの物。
そしてこれは何かと思ったら、ペッパーミル!
normann COPENHAGENのランプはIkono Lampのミニサイズの物。ピンク色が可愛い布団カバーは発売前の新作品。
壁一面に配された正方形の収納が印象的だったデンマークのby Lassen。先述したStringもそうですが、賃貸のアパートでもコンクリートの壁にドリルで穴を開けて棚などを設置できる国だからこそ、こういった収納インテリアのデザインが生まれて来るのでしょうね。日本だったら一軒家でも壁にドリルで穴って嫌かも…と思ってしまいました。
こちらもデンマークのGubiも壁に設置するタイプの棚。
ちょっと趣向を変えて、スウェーデンの学校インテリアメーカー、Tranås Skolmöblerの高さがそれぞれ変えられるベンチ。スウェーデンは学校のインテリアまで充実していそう。
こちらもnendoとコラボしたランプをリリースしているwästberg。
スイスのホーム、オフィス家具のブランドvitra。
イギリスのインテリアブランドTom Dixonのブースでは職人によるランプの金属加工の実演が行なわれていました。
フィンランドのartekはRocketとBaby Rocketのカラフルな新色を発表。
もうひとつ、フィンランドからは今年、生誕100周年を迎えるトーベ・ヤンソンのムーミンキャラクターのランプ。写真では分かりにくいかもしれませんが、手前の大きいムーミンは高さ105cmとかなりの大きさです。しかもお値段は999ユーロ(現在のレートで約14万円)!これらの商品はFeelis Helsinkiによるもの。余談ですが、この写真をTwitterでアップしたらかなりの人気でわたしたちもびっくり。恐るべしムーミン人気。